道ゆく先々での、木々草々花々などさまざまの出会いとその後を、一筆箋に綴るつもりで。
From the Wayside: about my acquaintances of trees, flowers, weeds and others (written in Japanese)
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2018年4月30日
道の記
大きな林だった場所はビルになるのだと書いてあった。赤土がうずたかく積まれ、木の根が横倒しになっていた。
電車から見える小さな公園の桜が、長らく大きく枝を張り出していたのだが、最近になって枝が落とされた。公園の近くをたまたま通ったので、落とされてから初めて立ち寄ってみた。桜はところどころの枝がなくなっていたが、じゅうぶん元気にしていた。休日の昼下がりに公園は誰もいず、となりの建物のほうからこどもたちの遊ぶ声が聞こえていた。
広々とした草地が工事されていた公園は、けっきょく芝生と砂地の公園になった。ただ、そのまわりにも草地だった部分があり、そこはそのまま残されていた。キランソウやコナスビがしずかに咲いていた。