道ゆく先々での、木々草々花々などさまざまの出会いとその後を、一筆箋に綴るつもりで。
From the Wayside: about my acquaintances of trees, flowers, weeds and others (written in Japanese)
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2020年4月30日
道の記
藤棚の藤の花が刈り取られた報道を聞いたのだった。ここの藤棚では、たくさんの房が下がっていた。いまが盛りのよう。手入れなさっているらしき方が、建物の向こうへと回り込んで行った。
やはり藤棚がある高台のシロバナタンポポの場所は草刈りの後だった。シロバナタンポポらしきロゼットがぽつぽつと地面に残っていた。
目の前に、何か細々した花が咲いている木の枝が伸びていた。葉を見ると楡の仲間のようで、ムクノキかと思って振り返ってみたら、道の脇に大きく朽ちた木の幹が立っていた。掛けられた札にムクノキとあった。花を見ると小さな手のひらというか星のように、5つに開いている。花をよく見たいと触っていたら数個まとめて取れてしまった。しばらく花を見て、その花を枝に返した。明るい日差しのなかだった。
おおむね毎年訪ねていると思う、ひと気のない土の道沿いにいる山桜。花はないけれど春に来れてよかった。葉が空の光を通してあざやかだった。ぽつんぽつんと、実ができつつあった。
2016年7月24日
道の記
道路脇の排水溝のようなところからクスノキの若木が伸びているのを昨年見つけた。ときどき通る道なのでときどき寄って見て挨拶していた。いつも元気だった。1か月ぶりぐらいだと思うが、きょう通ったら枯れていた。底に溜まっている土が乾いていた。その土から何か草が小さく生えつつあった。
伐られて切り株だけ残っている神社のクスノキはまた芽を出していた。これで何度目になるだろう。芽を出すたびに摘まれているがあきらめない。しばらく動きがなかった隣のムクノキ(だと思う)の切り株も、そっと芽を伸ばしていた。
比較的最近知ったまちの小径の道端にタツナミソウやトウバナがいる。タツナミソウは植えてあるものが増えたような雰囲気もあるが、トウバナはそうではなさそうで、ほかのいろいろな草が生えているふもとでしっかり花を咲かせている。たびたび通る道ではないが、通ると少し元気が出る。
道端の木が大切にされている小径や、草々に寛容な小径を歩いていると、しあわせな気持ちになってくる。
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