道ゆく先々での、木々草々花々などさまざまの出会いとその後を、一筆箋に綴るつもりで。
From the Wayside: about my acquaintances of trees, flowers, weeds and others (written in Japanese)
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※ 現在、機器の問題でブログの更新がやや難しくなっています。最新の記事はツイッターのほうに投稿し、このブログには可能なときに後追いで掲載するようにします。1日の記事が多いときにはブログに一気に投稿する場合があります。2020年9月18日(2021年6月1日修正)
2020年3月2日
道の記
こどもたちの歌声が聞こえてきた。電子オルガンのような音に合わせて、私が知らない童謡のような歌を大きく歌いあげている。春の声だと思った。
ナガミヒナゲシのロゼットが出ているな、と思いながら歩いていて、その先で今度は大きく育ったナガミヒナゲシがつぼみをつけているのを見つけた。まだ花の茎は伸びていず、つぼみは自分の細かな毛にうずまるようにして時を待っている様子だった。
ホウキギクの三叉路にはチチコグサモドキが1株出ていた。ひょろ長く伸びて、すでに花をつけていた。そばには丈の低い緑がぽつぽつ出ていたが、伸び上がっているのはチチコグサモドキだけだった。茎にそっと触れて、信号を渡った。
2019年12月19日
道の記
ひさしぶりの公園はまだ秋の風情だった。林に入ると、木の実が落ちて落葉に当たるぱさぱさという音がひっきりなしに聞こえていた。鳥たちの声もいっぱいだった。
大きないちょうがちょうど色あざやかになっていた。平野は遠く霞んでいた。
池のほとりで、スズメノカタビラが穂を掲げていた。あちこちでいろいろな春の草を見るが、スズメノカタビラの穂はしばらくぶりだ。スズメノカタビラはそこの一帯にかたまって出ている。寄り集まって小さく春をかくまっている様子だった。
その向こうからはなぜか大きな音で演歌が流れていた。こどもたちが帰り始めていた。赤茶に色づいた高いメタセコイアの木の向こうに、日が傾きつつあった。
2019年12月4日
道の記
いちょう並木が市道の歩道と公開の私有地緑道に挟まれている。市道のほうは落ち葉がそこここに集められていた。公開緑道のほうは路面に葉が散らばったままだった。おかあさんとこどもさんが公開緑道を向こうからやってきた。こどもさんは落ち葉が積もっているところを選ぶようにして歩いてきた。
小学校跡地のエノキはボーリングか何かのような大きな重機を背後にしていた。枝はだいぶ落とされたが、すぐに撤去されるという様子には見えなかった。暗がりの中でしずかに立っていた。
街の大通りに面して、クリスマスマーケット風の小さな出店が出ていて、その前で、特にイベントのようでもなかったのだが、サックスを吹いている方がおられた。信号待ちの人たちが後ろを振り返って見ていた。演奏が終わると、出店の前の立ち飲みのテーブルに1人ついていた御年配の方が、大きな拍手をなさった。サックスは続いて聖者の行進を奏で始めた。信号が変わった。
2019年11月20日
道の記
体調が思わしくなくなって公園の池のほとりのベンチで休んだ。ふと顔を上げたら目の前の水面に鴨がたくさん来ていた。餌をもらえると思って来たのかと思ったけれど、私がそのままにしていてもなかなか去らない。ほかのベンチにも人がいるのにそちらのほうには行かない。心配して来てくれたのだと思うことにした。
公園ではいくつか楽器の音が聞こえていた。去り際にはWhat a wonderful worldが聞こえていた。地平線の際がまだ赤く、金星と木星と土星と少し離れてもうひとつ星が並んで見えていた。
別の公園ではストリートミュージシャンの方たちが並んで、各々の楽器と一緒に歌っていた。少し離れて、以前お見かけしたアンプを担いで歌う方が、縁石に腰掛けて、マイクをこどもたちに持たせて好きなようにしゃべってもらっていた。こどもたちが楽しんだ後、時間が来たようにしてお立ち去りになった。
2019年10月18日
道の記
以前ホウキギクが出ていて今年はねこじゃらしが出ていた丁字路の角。ねこじゃらしの穂が2つになっていたのを先日見た。まだ出来たばかりの穂も1つ見えていた。そのねこじゃらしが、無くなっていた。その角に緑は無くなった。
すみれがいなくなったプランターの縁に、小さな靴が片方、置いてあった。
弾き語りの方のギターの音が向こうの大きなけやきの色づき始めた樹冠とあいまって秋の景色だった。ベビーカーのこどもさんを連れた若い方々が少し離れた所から拍手を送っていた。
2019年10月16日
道の記
メガルカヤが今年も出ていた。少し離れてメリケンカルカヤが、ここでは少しおとなしく生えていた。
裏通りの感じがある小さな道の街路樹のふもとで、ヒナギキョウが咲いていた。ああ、いまも咲いているのだと思った。
満月のようだ。歩くほどにしだいに高くなってきた。
その月に後ろから照らされながら、公園へ繋がる橋の上でハーモニカを吹く方。童謡に続いて、むかし流行した演歌。月夜はまだまだこれからだ。
2019年10月9日
2019年9月28日
道の記
台風が過ぎた街の道は、街路樹のクロガネモチなどの葉や小枝が路傍に積もっていた。どなたかがそれぞれに掃いて集めたのだろう。
空き地のヒロハホウキギクなど丈の高い草は多くが倒れていた。このさきは倒れたまま花を咲かせ、それぞれに実りのときを迎えるだろう。
道端に小さく生えている松の木に、ビニール傘が絡んで留まっていた。
市街地公園にも夜が降りてきた。先日お目にかかったばかりのフルート奏者の方が公園の端でフルートをお吹きになる。多くの人が行き交うなか、朝のドラマの主題歌メロディーが、ビルの壁面に沿って、どこまでもかすかに流れていた。
2018年11月17日
道の記
2つ信号の以前オニタビラコが出ていた場所にはかわりにエノコログサが出ていたが、きょう通ったらオニタビラコのロゼットが出ていた。エノコログサは色が少し薄くなっていた。
足を伸ばして、以前何度か歩いた、大きな保存樹クスノキのいる小道を通った。クスノキのふもとに昔ながらの喫茶店があったのだが、シャッターが下ろされていた。クスノキは樹冠の道側を少し伐られたような様子があったが、あおく大きく茂っていた。喫茶店の隣の並びには新しそうに見えるお店が入っていた。
公園はいつもとかわらない秋の日差しだった。水面に向かって誰かが遠吠えのように歌っていた。
ラベル:
2つ信号のオニタビラコ,
エノコログサ,
オニタビラコ,
クスノキ,
まちに流れる音楽,
喫茶店,
小道の保存樹クスノキ,
水面
2018年4月15日
道の記
少し前、電車を駅のホームで待っていたときに、ちょうど正面のレールのあいだにイヌコハコベらしき草が見えた。ほかの位置には草は生えていず、なんだか待たれていたような気も一瞬した。
その同じ駅のホームで別の位置で電車を待っていたときに、こんどはレールのあいだにイヌコハコベとノゲシが見えた。ああここにもいたんだ、と思って前回のことを思い出した。駅の広場でイベントが行われているらしく、ギターの弾き語りの人の「イマジン」を歌う声が聞こえてきた。
Imagine all the people..、そのpeopleに草は入っているのだろうか。そう思ったとき、イヌコハコベがさっと風に揺れた。
2016年7月30日
道の記
"What a wonderful world"を小さく口ずさみながら歩いていたら、商店街のお店から"What a wonderful world"が流れてきた。
聴け、ということだったのだろう。
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