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現在、機器の問題でブログの更新がやや難しくなっています。最新の記事はツイッターのほうに投稿し、このブログには可能なときに後追いで掲載するようにします。1日の記事が多いときにはブログに一気に投稿する場合があります。2020年9月18日(2021年6月1日修正)
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2020年9月17日

道の記

 

何年ぶりに通るかわからない小道。畑があった。そうだったか。少し先で猫が誰かを待っていた。

 

桜は台風で倒れたのではなくもともと中が腐っていて台風の前に伐ったという。まだ回収されていない幹が置かれている横で、ご近所の方らしき年配の方が草を取っていた。

 

この路地でも猫が誰かを待っていた。私が行くと逃げようとしたが、逃げなくていいよと私のからだから信号が出ていたか、私が通り過ぎるあいだ、道の脇で私の顔をうかがいながらじっとしていた。

 

2020 9/17 猫 サクラ 

2020年8月15日

道の記


丁字路には1本だけエノコログサが立っていた。


すみれのプランターの並びの、以前はたしかすみれが出ていなかったのではと思うプランターにすみれが出ていた。花が咲いた跡があった。


少しやせている感じの猫が、飲食店の前のほうからやってきた。餌がほしかったのだろうかと思って通り過ぎながら様子を見ていたら、お店の前の砂利敷に座り込もうとしていた。


枯れていた桜の木が伐られて切り株が残っていた。公園には誰もいず、街灯が切り株をとてもしずかに照らしていた。


満開だったオニタビラコが枯れた場所で、オニタビラコが少し花をつけていた。満開だったオニタビラコの位置なのかどうかは暗くてわからなかった。

2020年7月14日

道の記


ねこ!と言う声が響いた。学校帰りのこどもさん2人が、行く手の道を渡ろうとしている猫を見ていた。猫はその渡ろうとしている姿勢のまま固まってしまっていた。


裏道を蛇行しながら歩いていくこどもさん。かたわらにヒメツルソバが少しだけ咲いていた。


マンションの工事現場のフェンスの隅から、なにかの園芸品種だと思う草の葉がのぞいていた。


メリケンカルカヤの茂みの中でオランダミミナグサが生えていた場所は、イネ科ふうの草の葉が茂っていた。


2020年5月30日

道の記


猫に餌をやらないでと書いてあったその少し先で猫たちがものうげに待機していた。


どこかの道端で、たぶん1株だと思うけれど、すみれがたくさん葉を茂らせていて、こんなに茂るものなのかと驚いた。あまりに驚いたためか、場所をまったく覚えていない。


以前は小さな町工場のような建物があったが、しゃれたレストランみたいな建物に変わっていた。犬走りが造ってあって、アオイゴケのような草が一面に生えていた。グラウンドカバーの草なのかもしれない。その中からオッタチカタバミがちらっと見えた。


公園の道にたんぽぽの花が落ちていた。おそらくあのたんぽぽだろうと思って花をそこへ持っていった。花がちぎられた跡が残っていた。


2020年5月16日

道の記


むかし、草を見始めた頃に最初に写真を撮った場所。そのときもムラサキカタバミが咲いていた。きょうもムラサキカタバミは明るく照らされて咲いていた。

***

アパートの入口に、お住まいの方かお近くの方らしき方が腰を下ろしている。お食事をなさっている様子。少し離れた所で、猫がコンクリートの上に横にねそべって手足を伸ばしていた。


角のノボロギクは姿が無くなっていた。取り払われたのだろう。すぐそばのコンクリートとアスファルトの隙間にツメクサがいた。花はなく、カップの中に種子をたくさん用意していた。


ホトケノザの向こうでヒメオドリコソウが出ていた場所は、草が茶色に枯れて倒れていた。


お家の跡地の桜はあおあおと茂っていた。桜にとってはいまがいちばん羽を伸ばせるときかもしれない、と思った。


2020年4月30日

道の記


猫がやってきたけれど餌をやらないのでほどなく去っていった。去る前に私の脚にからだを寄せていった。


公園のトランぺッターは音を出すのにだいぶ苦労している様子だった。でも苦しい苦労ではなさそうだった。


接ぎ木の桜は花が思いのほか残っていた。しあわせが続いているみたいだった。


ひょっとしたらあの桜も、あの桜も、まだ少し花があるかもしれない。そう思って、帰り道を寄り道して桜を回った。桜はそれぞれに数輪を残していた。あいさつをしながら桜のあいだを歩いた。


くるみの木に花が咲いていた。


白木蓮や蝋梅が雑木林のように茂っていた角地が切り開かれていた。白木蓮が1本、つつじが1本、種類がわからない木が1本、残されてテープが幹に巻かれていた。


2020年2月25日

道の記


人通りの多い小径を、小さな猫が渡って行った。あまりあせっているふうでもない。その猫が出てきた建物の隙間のところに、餌やりは迷惑ですという大きな立て札が立ててあった。


朽ちたチャンチンの木が安置してある植え込みを見てみた。さっきの猫にとてもよく似たおとなの猫が、横たえられているチャンチンの脇でゆっくりしていた。


濃い紫の葉だけれどオニタビラコの葉の形をしている。新しい葉は緑でオニタビラコだ。こういう色になって冬を越えたのか。オニタビラコの知らない姿を知った気がした。長い植え込みのその先へ歩くと、濃い紫の葉をしたアカカタバミらしきカタバミがいっぱい葉を茂らせていた。


工事現場のフェンス下ではイタドリが大きな葉を並べていた。少し先ではイヌビワの幼木がすっかり葉を落として、いくつかの実を残して日差しを浴びていた。芽もしっかり用意しているようだった。


2020年2月11日

道の記


このあたりは工事が多い。ときどき立ち寄っていたスーパーマーケットも工事のフェンスに囲われていた。このマーケットの裏手にはスノーフレークだったか何かの花が植えてある小さな植え込みがあった。そこに通りかかると、植え込みは半分ほどがフェンスの中だった。フェンスの外では、おそらくトゲミノキツネノボタンだと思う小さな葉が土を覆っていた。


畑の中の畝と畝とのあいだで猫がこちらをうかがっている。ちょっと目が合ったけれど、見ていないふりをして行くことにした。


この道にも小さなノゲシがぽつんと出ている。きょうも咲いていた。お家の垣根から伸び出た花木や植えられた花々が美しい道だけれど、小さなすみれもいる。草たちが暮らしている、そのとなりを通って行く道。


2020年2月6日

道の記


陥没から復旧した道路は植樹帯が少なくなった。以前からの植樹帯はヤブランの実がいくらか残っていた。ヤエムグラらしき草も見えた。伐採されたケヤキも切り株のまま残っていた。


お店に入る前、お店の向かいの小公園には猫がいた。人は誰もいず、猫はあくびをしているようだった。お店から出たとき、公園は遊ぶこどもたちでいっぱいだった。猫は見当たらなかった。


舗装し直された歩道のヒメツルソバは見当たらなかった。でもどこか隅のあたりにいるのではないかと思う。


排水溝のくすのきは大過なく過ごしているようだった。もう暗かったので姿だけ見た。


道端に見たことのない葉が見えたので立ち止まってよく見たらノゲシだった。葉がちぢれたようになっていたのだった。ああなんだノゲシか、と思ったのだが、そう思うのでは失礼な気がした。ノゲシは何も言わずに街灯に照らされていた。


2019年9月30日

道の記


ある神社を訪ねた。境内の木が台風で倒れたという話を聞いて。神社は無人で木は倒れたままになっていた。撤去・修復の段取りにまだ入れていないのだろう。倒れて数日経つことになるが、破断面はまだみずみずしい感じを残していた。

神社の境内に入ってすぐ、香りを感じた。ああもうそういう季節になるのか、と思った。どこの枝に咲いた花があるのかわからないほど大きな、金木犀の木。手前の枝にはたくさんのつぼみを用意していた。


そういえばきょうも、母がむかし通った学校の地に来ている、と思った。もう学校そのものは遠く山の裾野に見えるか見えないかになっていたが、母も見ただろう山は青く、そのふもとに町並みと田畑が広がり、この川土手には彼岸花が赤く一心に並んでいる。1株、白彼岸花が咲いている。

その川土手のベンチに掛けてお店で買ったラスクの袋を開けようとすると、猫がやってきた。猫はすぐに何か判断したようで、鳴きもしないでそのまま立ち去って行った。行ったほうではほかの猫たちがのんびりしていた。


この街にひところ住んでいた、亡くなった友人のことを思い出していた。あの丘の上に見える住宅地のような所に住んでいたらしい。とても高いマンションが1棟立っていた。この街は私にはなじみのない遠い街だが、ここに暮らして私の街と日々行き来する人もたくさんおられる。そして自分もこの街にいまひとり居るのだった。犬の散歩の方々がすれちがっていった。犬ともども挨拶してくださった。


2019年8月31日

道の記


お地蔵さんは変わりなかった。いや、お社が新しくなっているような気がした。大きな木々が小さな森をなしている、その崖の真下。頭を下げて立ち去る。おとなりのお家の方が車の中からこちらを見ていたように思い、車にも小さく会釈して。


この道は帰りには通らないだろうと思いながら、切り立った崖の中を通る小さな国道を歩く。思いがけず、沿道の草はペラペラヨメナだった。ヨモギもとうを立てていた。


雨がひどくなる。列車の出る時刻までだいぶある。川土手のあずまやに入って腰掛けるとすぐ、猫がやってきた。猫が食べそうな食べ物はない。さかんに声を掛けてくるが食べ物はないと返事をするだけ。そのうち、なかばあきらめたように私のそばで座り込んで、それでもときどきにゃあと声を上げる。もう、何かねだっているのとは違うようだった。


雨の中、記念碑の場所にたどりつく。もう夜で足元もよく見えない。それでもそこに生えている草が気になってしゃがむ。ヒエガエリだと思う穂の草と、あまり見た覚えがないへら状の葉をした草。ここでも草はいつも歩く街と違うようだった。そこを離れて駅へ向かう繁華街の花壇で、同じへら状の葉の草を見た。花として育てられているようだった。


2019年8月28日

道の記


斜面の樹木をいくらか伐採すると告知が出ていた。跡地全体の工事に先立ってのことだろう。もともとふつうに立ち入ることができる場所ではなかったが、工事後は一般の人たちが利用可能になると聞いている。緑も、生かしてほしい。


からすやすずめが倉庫の上にたくさんいた。たぶん猫の餌を待っているのだろう。猫はいなかった。


クサギのトンネルだった場所のクサギも咲き出した。暗闇の中に薄白く花が見えた。今年はトンネルには戻らなかった。それでもしばらくはトンネルと呼び続けようと思う。いつか、戻る日も来るかもしれない。


2019年7月30日

道の記


クサギのトンネルだった場所に差し掛かる直前に、クサギの香りがした。もう夜だったので灯りを付けていたが、その灯りでクサギの花が歩道の路面脇に落ちているのが見えた。見上げると、高いコンクリート擁壁の上に、伐採を免れたクサギらしき木々が並んでいて、花を付けているのが暗がりの中ぼんやりと見えた。その視野の中で、空を明るい点光がかすめた。イリジウム人工衛星のようだった。


猫が有料駐車場のまんなかで向こうを向いてべたっとしていた。茶色の猫で、白色の灯りに照らされて、駐車場の黄色の線とほとんど区別がつかなかった。


ほかの場所ではオニタビラコを見かけたが、2つ信号のオニタビラコの場所ではオニタビラコは出ていないようだった。エノコログサが車のライトや街の灯りを受けていた。


2019年6月9日

道の記


宅地になるほうの大くすのきの林だった場所は工事が進められていた。きょうは道の対岸のほうを歩いた。対岸には濃い緑が残り、足元にはキカラスウリらしき花が咲いていた。以前はひとつにつながっていた林なのだろう。しかし向こう側にいたボタンクサギはこちらでは見つけられなかった。


事業所の前の植え込みの淵に、まだだいぶ小さな猫のこどもがいた。こちらをおびえて見ている。寄って見ることはせず、そのまま歩いた。頭だけを動かして私のほうをさいごまで見やっていた。道の行く手にはいつものホリホックが静かな花を咲かせていた。


夕日を真っ向から受けている山並みを背に、反対方向の山並みを見ながら帰り道を歩く。飛行機雲が何本も流れて、いくつかはもうただの雲になっていた。ヒメジョオンや、たぶんヒメムカシヨモギだと思う草や、ヘラオオバコの大きな株が、歩道の脇にめいめい暮らしていた。


疲れてこの景色のなかに座りたいと思い、疲れたけれどこの景色をどこまでも歩きたいと思った。山も空も遠いままここにあった。


2018年7月15日

道の記


砂利敷の広い空き地にヒメヒオウギズイセンがぽつんと咲いていた。


この前取り壊された旧家の跡地の横を通りかかったとき、その敷地の向こうのほうに猫が入ってきたのが見えた。この前はここにカラスがいたのだった。猫はここで何をするのだろうと思っていたら、すぐに腹を上に向けてごろごろと寝転がり始めた。


公園の入口で蝉の幼虫が踏まれたらしく路面で動かなくなっていた。そのそばにも同じように動かない幼虫がいた。近くに、木の幹を見ているこどもさんとお母さんの姿が見えた。蝉の幼虫を探しているのではと思った。路面の幼虫を植え込みの茂みの下に移してさっと立ち去った。


繁華街の狭い通りはいつものように人が行き交っていた。あかあかと店の照明や看板が光る中、小さな植え込みで丈の低いサルスベリがほの赤く咲いていた。

2018年4月18日

道の記


もともと何のお店だったかわからないが古い感じのお店の跡に閉店告知の貼り紙が残っていた。見ようと立ち止まると、横にいた猫が後ずさりし始めた。猫に悪いので立ち去った。猫がお店の後を守っていたような気もした。


公園の山の道で次々と猫たちに話しかけられた。道の最後のほうで出会った猫たちはもうただの通行人などどうでもいいという超然とした風情だった。

2018年1月6日

道の記


桜並木の下にはタチスズメノヒエが並んでいた。伸び上がった茎のほとんどは実を落としていたが、いくつかは緑味を残していて、その1つを手に取って見たら新しい穂ができていた。桜とタチスズメノヒエが立ち並ぶその先から、日が差していた。


木々に囲まれた喫茶店があったはずなのになかったと、通り過ぎて気が付いた。途中に更地になっていた場所があったがそこだったろうか。正確な場所を思い出せない。お店の前の小さな広場にときどき猫がいて、その猫のいる景色だけが思い出された。


さっきまで空にくっきりと色あざやかに立っていた山が、もう薄暗くなっていた。西の空にはふしぎな形の雲が並んでいて、日の沈んだあたりがまだあざやかに光っていた。


ここからが冬なのだろう。