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現在、機器の問題でブログの更新がやや難しくなっています。最新の記事はツイッターのほうに投稿し、このブログには可能なときに後追いで掲載するようにします。1日の記事が多いときにはブログに一気に投稿する場合があります。2020年9月18日(2021年6月1日修正)

2017年12月31日

道の記


ときどき横を通る公園がどうも明るいような気がして、入ってみた。記念碑に1人1本植樹をしたと30年ほど前の日付が記してあり、その碑の横の大きな木が伐られてなくなっていた。ほかにもところどころに伐り株があった。鋸屑が残っていた。

残された桜の枝が宙に絡まりながら伸び上がっていた。何かに届こうとしているかのようだった。


道の脇のポールのようなものの中からイヌホオズキが生えていたのだが、そのイヌホオズキも切られていた。よく見るとポールの中に小さな葉が芽吹いていた。


橋のたもとにイヌビワが大きく育っていたのが、先日から遠目に見ていて見えなくなっていた。それで今日はそばまで行ってみた。枝を少し切り詰められたようで、葉はすっかり落としていたが、たくさんの実を枝に残していた。川面に大晦日の午後の日差しがちらちら揺れていた。


もう長く手入れされていないように見える小さな飲食店の前の植木鉢に以前からいろいろな草が住んでいる。オニタビラコが今年最後の綿毛を付けていた。


大晦日の日の入りを見送ることは今年もできなかった。太陽は雲の向こうからたくさんの光条を雲に空に地上に投げかけていた。


2017年12月30日

道の記


春に薬が使われてナガミヒナゲシなどの草が枯らされた場所、ホトケノザなどの草に混じってナガミヒナゲシも出ていた。ロゼットを小さく広げていた。風は冷たかったけれども日がほのかに差していた。


エノキグサの次にカタバミが出ていた新しいマンションの敷地の隅、その近くに細かくちぎられた草が散乱していた。しかしカタバミはどうもなっていなかった。まだ種類がよくわからない草の葉も隣に見えた。


モウコタンポポが少し咲いていた。綿毛をほぼ放ち終えた茎が、その手をまだ空に広げていた。


日が暮れてうつむいて歩いていてふと顔を上げると、さざんかの花がいっぱいに咲いていた。


道の記


人通りの多い道に迫り出している大きなけやきの木の下で、たんぽぽの茎が綿毛を放ち終えて同じように空にそびえていた。


イルミネーションが輝いている道路の向こう側を眺めるような位置で、多くの穂を実らせ終えて色褪せかかったタチスズメノヒエが新しい穂を出そうとしていた。


放置気味に見える小さな緑地のローズマリーの香りに元気をもらってもうひといき歩く。


柳絮の木が撤去されてからその道を何度か歩いたが、きょうは、最後の晩にその木のそばで見たときと同じように、月が空に昇ってゆくところだった。


2017年12月26日

道の記


工事が進められている線路脇の柿の木の場所にかろうじて残っていた彼岸花のあたりが、大きく掘削されていた。ノゲシなどいろいろな草が入れ替わり立ち替わり出ていたあたりも砂利が敷かれていた。

2017年12月24日

道の記



唐実桜の場所は鋼板が敷いてあるなどかなり手が入っていた。その隅から桜と思われる根が何本か地上に出ていた。水仙の葉が泥にまみれながら伸びていた。


排水溝のくすのきは元気にしていた。最初に見たときのように網から伸び出てしっかり茂っていた。


神社の伐られたくすのきは、この前あらたに伐られた(か、薬を注入する穴が新規に開けられていたので、この前見た木の粉はそのときに出たのかもしれない)ときにはだいじょうぶだった脇の芽が、どうも枯れているように見えた。確かめたかったが、私が近くで見て調べていると周囲の家からその様子を見て、生きている芽も摘みにくるのではないかと思い、近づくのをやめた。


まもなく取り壊されるのではないかと思われる、ついこのあいだまでお店があった旧商店街のひさしの柱の下で、ツタバウンランが地面に小さな緑色を広げていた。


いつもクリスマスの前に街角のある木を見に行く。今年も、クリスマスツリーの明るく大きなイルミネーションを背景に、葉を落としてしずかにしていた。雨滴が小枝のところどころに残っていて、街灯の光で輝いていた。


その幹の、通る人からは見えない側に、うっすらと苔を宿していた。苔も照らされていた。

2017年12月23日

道の記


通り過ぎようとしていたのを、ここは蝋梅があるのだったと思って様子を見てみた。いくらかのつぼみがふくらんで、そのうちのいくらかが開きかけていた。咲いているとまでは言えなさそうに思った。立ち去るときにかすかに香りがしたような気がした。


宅地開発中のくすのき林では、くすのきの伐り株から伸びた芽が赤っぽく色づいていた。1羽のからすがブロックの上にとまっていた。見張りをしているようだった。


トイレのある公園を探して、思っていたのと違う道を通り、歩いていくうちに、むかしながらの長屋や木造アパートの裏にむかし風情の団地が並んでいる曲がりくねった路地に入った。ふと、なにかとても懐かしい感じがした。でも心当たりはない。雰囲気を心に尋ねながら歩いていると、道はほどなく知っている大通りにつながった。


ヒロハホウキギクが分離帯のまんなかに立って咲いていた。小さなセイタカアワダチソウと隣り合っていた。横断歩道を渡りきれず、次の青信号まで花を眺めた。


帰り道にもくすのき林の横を通った。日が暮れて景色はよく見えなかった。行きは気付かなかったけれど、かすかにくすのきの幹の香りがした。

2017年12月20日

道の記


セイヨウタンポポの電柱、いまはスズメノカタビラと思われる葉が出ている。オヒシバの枯れた葉が残っている。


モミジバフウの街路樹の下は粉になった葉が積もっていた。近くで年配の男性の方がほうきを動かしておられた。


幼稚園に通っていた頃、園庭に「もみのき」があった。樅の木だと教えてもらったのかどうか覚えていないが「もみのき」だと思っていた。キリスト教系の幼稚園だったためか、私はクリスマスツリーとはこの木なのだと思っていた。葉をつむいで何かを作るのだと女の子から聞いた覚えがある。ほかの木の葉とぜんぜん違うふしぎな葉だった。いま思えばカイヅカイブキだったのだろう。


カイヅカイブキがクリスマスツリーであっても何の問題もないのでは、と思いながらカイヅカイブキの横を通り過ぎた。今度はコニファーがお家の前に1本すっと立っていた。

2017年12月16日

道の記


以前シロバナタンポポが咲いていた、半分駐車場みたいに使われていたけれども全体として用途がよくわからなかった広い土地の、駐車場として使われていなかった半分がきれいに舗装されて駐車場になっていた。残る半分は以前のままで、草もいくらか残っていた。


ときどき書いているイチョウやモミジバフウの街路樹が撤去された道路、いまは片側だけヒトツバタゴの若木が植えられている。きょう通りかかったけれど、ぱっと見た道の景色に寒さを感じた。

以前ならいまごろの季節は落葉が終わり、高い木々の寒々とした姿が並んでいた。寒々しく見える冬の木々でも、なくなってしまうよりは立っていたときのほうがまだ道はあたたかかったのだと、きょうの景色を見てわかった。

ヒトツバタゴの若木はおおむね葉を落とし、若いなりに風にまっすぐ立っていた。

2017年12月6日

道の記


1年か2年か前にその道を通ったとき、排水溝の金網に石がはさまっているのを見つけた。通り過ぎたのだけれどなぜか気になって、そこに戻って石を取り出そうとしてみたが、しっかりはさまっていて取れなかった。その道をときどき通るたびにそこを見ている。きょう通ったら相変わらず石ははさまったままだった。


以前、道沿いで一眼レフを草むらの中に向けておられる方に出会った。ナンバンギセルが生えているとのことで、その場で教えていただいた。それから花の時期にそこを通ると自分で見ていた。今年は花の時期にそこを通ることがなく、思い出してそこを通って探してみたが、まったくわからなかった。12月に入ったがススキがあおあおとしていて穂が白く揺れていた。


月が、広い畑の上で明るく広がっていた。


大くすのき林の場所をもう1度通ったが夜になってしまって花はわからなかった。残されたくすのきの伐り株が影になって見えていた。このようになった頃には丘の上にアークトゥルスが輝いていたが、いまはヴェガが輝いていた。

道の記


伐採された大くすのきの林には黄色い花がたくさん見えた。ツワブキではと思うのだが道の対岸からでよく見えなかった。


先日、路上に落ちていた花の穂を拾い上げて道の脇に安置したそのすぐ横の事業所の花壇に、同じ種類の花が咲いていた。どなたかが花屋さんから帰る途中で落としたものと思っていたのだが、そうではなく折り取られたものだったのだろう。拾い上げた花が冷たかったのを思い出した。


ひさしぶりに通りかかった竹林は完全に整地されていた。道の対岸の雑木林も重機が切り開いている最中だった。根を痛めたのか、木が立ったまま枯れかかっていた。


赤信号で立ち止まった交差点の脇に、比較的最近伐られたように見える街路樹の伐り株があった。いちょうが多く植えられている道で、伐り株もいちょうのようだった。歩道の路面には葉が落ちていて、横断歩道の上に葉が踏まれて色だけが残った跡があった。正面にあざやかに色づいたいちょうの木がそびえていた。

2017年12月2日

道の記


ムラサキカタバミの花盛りを見た。


ナガミヒナゲシとクワクサとホトケノザの場所をあらためて見てみた。生えている小さな草はつぼみをつけていて、キク科の頭花のように見えた。ホトケノザはたしかに本葉が出始めた幼苗もいたが、きのう目に留まったのは幼苗のほうではなく、ちぎられた茎から葉が出てきたところだった。クワクサもちぎられた様子で葉がほぼなくなっていたが、小さな桑の実のような実が茎に少し残っていた。


ひいらぎもくせいの花に似た香りがどこかからした。すぐ横の垣根がひいらぎだった。


エノキグサがいたマンション敷地のはじっこに、カタバミの花がひとつ咲いていた。