道ゆく先々での、木々草々花々などさまざまの出会いとその後を、一筆箋に綴るつもりで。
From the Wayside: about my acquaintances of trees, flowers, weeds and others (written in Japanese)
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2016年10月17日
道の記
市街中心近く、初めて通る細道の細い犬走りにいろいろな幼木が生えていた。けっこう丈が伸びていて、生えてきたのを育てているように見えた。塀の中からはイチジクが枝を伸ばして実をみのらせていた。
毎年クリスマスにまちなかのある辛夷の木の写真を撮っている。近くに派手なツリー形イルミネーションがあって名物になっているのだが、辛夷の木のほうも街灯に照らされてほのかに輝いている。花がぱらぱらしか咲かない。きょう近くまで来たので見てみたら、粒のような小さな実がいくつかみのっていた。
ある公園がクリスマスイルミネーションを始めたとき、クリスマスはほのかな明かりを灯せばいい、と旧アカウントで書いた覚えがある。ぎらぎらしてにぎにぎしいクリスマスよりほのかに照らされるおだやかなクリスマスのほうがクリスマスらしく感じる。
公園の中の島から、宵の明星が見えた。湖面に明るい星が映っていて、それに気付いて木陰を出て空を見たら、金星だった。ああ宵の空にやってきていたのか、と思った。そのすぐ近くにアンタレスが見えていた。いて座の星々もかすかに。ここでは夏は終わっていなかった。