道ゆく先々での、木々草々花々などさまざまの出会いとその後を、一筆箋に綴るつもりで。
From the Wayside: about my acquaintances of trees, flowers, weeds and others (written in Japanese)
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2016年7月25日
道の記
駐車場のすみっこに在来イヌノフグリが出てくる所があったのだが、先日通ったらすみずみまで舗装されていた。アスファルトの隙間から出てくる可能性もあるとは思うけれど、とても厳しい状況に見える。イヌノフグリはその近くの場所にも出ていたのだが、そちらは早くに舗装されてしまった。
やはりイヌノフグリが毎年出てくる別の場所を通った。エノキグサが生えていた。最近あちこちでエノキグサが目にとまるようになり、ああエノキグサの季節だな、と、あらためて思った。春の草が留守のあいだ、自分たちがこの土地を守る、と、エノキグサが宣言しているような気がちらっとした。
丘陵住宅地にぽつんとある公園。遊具はなく、林と草地が広がる。その町に来るとちょっと立ち寄って、そのときどきの草を見たくなる。きのうはイヌビエやタチスズメノヒエがなびくかたわらで、ヒメクグやテンツキの仲間が穂をつけていた。栗の実が落ちていた。この夏初めてのツクツクボウシを聞いた。
暑いけれどもかすかに秋の呼び声が。あとひと月もすればイヌノフグリの発芽が始まる。