しゃがんで草を見ていたら鳩が1羽やってきた。ずいぶん近づいてくる。食べ物はないよと手を広げてみせたら1度ぱっと飛び下がったが、もっと近づいてきて、私の指をつついた。食べ物がないのに手をつついたらいかんよと軽く叱った。そのあとも鳩は私のそばにずっととどまっていた。
鳩は顔に傷があった。ほかの鳩たちが群れていたのだが、その鳩は群れには入っていかなかった。その意味では私も仲間だった。
電柱下のランタナはもう出てくるようには見えなくなった。同じ隙間から、ナガミヒナゲシとかたばみが出てそれぞれに花を咲かせていた。