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2018年4月23日

道の記


坂はウマノアシガタらしき黄色の花に埋め尽くされていた。


開発中のくすのき林は丘の掘削が進んでいた。もう斜面には伐り株はなく、平らになった手前の地面に木の根が山積みになっていた。くすのきの、葉の香りではなく伐られたときの匂いがしていた。斜面の最上部にはちらちらと緑色が見えたが、伐り株のひこばえかどうかは私の目ではわからなかった。置かれた木の根のひとつが、こちらへ向かって大きく曲がりながら伸び出して、途中で切れていた。


その丘の道を降りると、道の片側だけ薬が使われたのか、草がことごとく枯れていた。ただアメリカフウロだけが、葉を紅葉させてわずかに緑味を残して横たわっていた。


何の種類の木かわからないけれど枝の先だけが歩道の路面に落ちていた。まだ初々しかったので、道端の土に差した。覚えておかなければと思う。