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2016年11月9日

道の記(はかた駅前通りの街路樹)


陥没でニュースに出ているはかた駅前通りは、車線を減らして歩行空間のにぎわいを創出する再整備計画が今年の7月に発表され、関連工事が進められている。計画を聞いたとき、歩行者中心の道というのはよさそうに思ったが、もともと街路樹の緑が豊かな通りで、木々が残されるのか気になっていた。

しばらく前、別の場所の樹木伐採のことをウェブ検索で調べていて、この通りの街路樹が伐採されたと書かれてあるブログ記事を見つけた。

現地を見に行った。片側の歩道では植樹帯の中に点々とケヤキの切り株が残っていた。浸出液が切り口を浸している株もあった。もう片側の歩道は植樹帯自体がなくなり、仮に舗装された感じになっていた。排水溝の網にケヤキの葉がついた小枝が絡まっていた。痛々しい思いで現地を離れたのを覚えている。

今回陥没したのはその一角にあたる。報道の映像で、片側に残っていた植樹帯の一部が陥落しているのが見えた。小枝が残っていた排水溝の位置も陥没の範囲に入っているように見える。

検索で、いろんな方がこの通りの街路樹のことに触れておられるのを読んだ。伐採を惜しむ声もあり、親しまれていた緑だったことが伝わってきた。さきほどテレビのニュースで現地のストリートビューが流れたが、木々がまだ伐られずにいた頃の映像だった。緑のケヤキの、枝の1本1本があざやかだった。