『筑前国続風土記』巻之六に、五ヶ山各所のことが書かれているのを知った。大野・東小河内・西小河内(小川内:「西小河内」という表記は筑前の側からの表記だろうか)には桜が多いという話が書いてある。
いまは杉林が山を広く覆っているが、ところどころに山桜が咲いているのを見かける。小川内の杉が移設された場所の近くにも山桜の木が何本か生えている。東小河内の桜はそうした昔からの山の桜の子孫だろうか。
しばらく前に、少し関心があって『風土記』(の現代語訳)を少し読んだところだった。『筑前国続風土記』は時代がぜんぜん違うが、こうしたものを読むと、いまの土地のありさまやあり方について考えさせられる。
※ 大野は「櫻有」だった。網取にも桜が多いと書いてある。