道ゆく先々での、木々草々花々などさまざまの出会いとその後を、一筆箋に綴るつもりで。
From the Wayside: about my acquaintances of trees, flowers, weeds and others (written in Japanese)
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2019年9月23日
道の記
いろいろな道で道端の木や草がなくされているのを見てきて、ひさしぶりに通るこの道も何かなくされているのではないかと不安に思いながら歩いた。道端に小さな蘇鉄がいるはずの場所に差し掛かった。蘇鉄は元気にしていた。まわりには、柿やアカメガシワの幼木もいて、タチスズメノヒエが穂を高く伸ばしていた。
山の方向へ向かって歩く。空はとても青く、日差しは強いが、風が涼しい。ようやく夏が来た、という錯覚に見舞われた。
休憩のため公園に立ち寄った。向こうのほうでお姉さんと妹さんのように見えるこどもさんが遊んでいた。私がベンチで休んでいると、やや近くまで来てそこで遊び始めた。となりの集会所で声がするので、そこに居るどなたかを待っているのだろう。そろそろ行かないとと思って立ち上がる。少し公園を歩くと、さっきこどもさんたちが遊んでいた所のそばに花壇があった。コスモスが少し咲いていた。
道端のお家の畑の端にイヌコウジュが出ていたのをだいぶ前に見た。そのあと、季節なのにイヌコウジュが出ていなかったのも見た。そこを通ったけれどイヌコウジュは出ていなかった。立ち去りながら、見つけられなかったのかと思って後戻りしてもう一度見てみたけれど、出ていなかった。
このお家の向こうには大きな木があったような記憶があるが、空だった。その隣のやや大きな木と勘違いしていたのかもしれない。立ち去る前に、その空に向かって、記憶にある大きな木を思い浮かべた。
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