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2019年4月21日

道の記


2つ信号のところでは今年もオニタビラコが咲いていた。寄って見ると、上部が切られた茎がいくつかあった。オニタビラコの花を摘んでいくというのはめずらしいことだと思った。切られた茎を囲むように、たくさんの花を咲かせていた。


ぽつんとヒメオドリコソウが固まって出てくる場所では、ヒメオドリコソウが今年も咲いていた。こどもたちが走り回って遊んでいるその隅のほうで、少し色褪せながら花を咲かせていた。どこからどう来たのかわからないけれど、これからもここで肩を寄せあいながら世代を継いで暮らしていくことだろう。


枯れたと思っていた坂の下のシロバナタンポポが生きていた。いやひょっとしたら代が変わったのかもしれない。閉じている花にそっと触れた。次の花の用意もあった。次の花が咲いている小さな景色をちらっと想った。


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