道ゆく先々での、木々草々花々などさまざまの出会いとその後を、一筆箋に綴るつもりで。
From the Wayside: about my acquaintances of trees, flowers, weeds and others (written in Japanese)
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2019年3月26日
道の記
閉店する前には入口にヒメクグが大きく育っていた飲食店。もう何の建物だったか見てもわからなくなっていた。入口には丈の大きな草はいず、オニタビラコらしきロゼットが低く生えていた。駐車場のまわりの木々は伐られていた。伐りくずが残っていた。
池の向こうには何かの種類の桜らしき花が咲いていた。こどもたちが遊んでまわり、おとなたちがベンチで休んでいた。池の向こう側から窓ガラスの中のこちらが見えるかわからないが、おとなの御一人がこちらのほうを見つめていた。
大水のあと荒れていた河川敷の児童遊園は、きれいになって再開していた。ここでもこどもたちが楽しく遊んで回っていた。私がたびたび腰を下ろしていたベンチは壊れたままで、そのそばのけやきの木は伐られて切り株になっていた。いろいろな草に囲まれていた。このこどもたちの景色を見てきた木がいなくなって、この景色が戻ってきた。景色は明るかった。
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