道ゆく先々での、木々草々花々などさまざまの出会いとその後を、一筆箋に綴るつもりで。
From the Wayside: about my acquaintances of trees, flowers, weeds and others (written in Japanese)
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2018年10月6日
道の記
何にも使われていない土地がたくさんある場所を歩いた。多くの区画では芝が植えられていたが、木が生い茂っている区画もあった。セイバンモロコシやタチスズメノヒエなど背の高い草が優占している区画もあった。その隅で、けっこう高いアキノノゲシが1株、ぽつんと花を咲かせていた。
高架橋の下ががらんとした砂場のようになっていて、ジャングルジムのような遊具と、鉄棒とがぽつんとあった。そことは違うところから、少し大人びたこどもさんの声がしていた。通勤電車が高架橋の下をくぐって走り去っていった。
団地の裏が、どこまで続いているか見えない長い直線の遊歩道になっていた。緑はいくらか放置気味に見えた。ここを選んで通っている感じの人とときどきすれ違った。この町ではほかにあまり見ないコゴメガヤツリがこの道の時の深さを証していた。
広い公園。さっき遠くをどなたかが歩いていったきり、誰も人がいなくなった。いろいろな木々が高くそびえて茂る中で、モミジバスズカケノキがどれも伐られていた。そのかわり、ひこばえがよく伸びて株立ちになっていた。この形で生きていくように命じられたように見えた。命じたほうの思いもあったことだろう。モミジバスズカケノキもほかの木々たちと同じく元気に午後の陽を浴びていた。もう1人どなたか公園にやってきた。