道ゆく先々での、木々草々花々などさまざまの出会いとその後を、一筆箋に綴るつもりで。
From the Wayside: about my acquaintances of trees, flowers, weeds and others (written in Japanese)
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2018年6月23日
道の記
抜かれて放置されていたねこじゃらしの束を、電柱のふもとに置いた。最初はわずかに土が見えているところに置いて立ち去ったのだが、そこから新しい芽が出てくるのではと気になって、帰りに少しずらして置き直した。
昨日も少しそうしたのだが、公園の歩道にみみずが出て舗装の上で乾いていたのを、動かして木の根元や土がある位置に移した。きょうはたくさんの数だった。自然は自然のままにしておくべきだ、という声がちらっと心に聞こえてきたけれど、それを言うなら、すでに舗装が自然を逸していたのだった。
舗装の小さな石が剥がれていたのも拾って置き直した。しかし石がちょうどおさまる窪みは見当たらず、縁石がほんの少し舗装の高さから飛び出ている、その脇に置き直した。
石さえも帰る所がなかった。