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2018年4月30日

道の記


大きな道に面したアパートか社員寮だったような建物が空になっていて、その建物の下にヒルザキツキミソウがたくさん咲いていた。


坂の上が開けているように見えたので上がってみた。小さな公園があった。できたばかりのように見える。木は小さくてまだ陰がない。誰もいない。となりは造成工事の途中だった。一帯が再開発かなにかでフェンスに囲われたり更地になっていたりして、それで開けて見えたのだった。そこに人がふたたび住むようになるというのは、いまの景色からはずいぶん遠いことのように感じられた。

フェンスに開いている窓の向こうに、あまり高くないポプラの木が細々と立っていた。1度伐られてそれからふたたび伸びたようにも見えた。次の建物が建つときにはどうしているだろう。