セイタカハハコグサも道でよく見かける草になった。この前は歩道の縁石に沿ってずらりと並んで夕日を浴びていた。立ち並んで夕日を見る何かの動物のようだった。少ししゃがんで写真をぱちぱちと撮った。後ろのどこか高いあたりで、サッシががらがらっと開いて閉じる音がした。
そういえばしばらく前、小さな公園の隅の植え込みの中にしゃがんで写真を撮っている人を見かけた。何かいますか?と声を掛けたら、「あ、花です」とその人の前に咲いている鮮やかな黄の花を見せてくれた。名前を言ってくださったが忘れてしまった。これから咲き出すと伺った。たくさん咲いただろうか。