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2017年5月9日

道の記(イヌノフグリ)


道端の縁石下に1株だけいた在来イヌノフグリは、吹き流されてきたたくさんの桜蕊に埋もれていた。
(2017年4月30日)

そして桜蕊がいくらか吹き流されていったのか、先日通ったときにはイヌノフグリの小さな葉が見えていた。2株いた。

福岡のまちなかにいる在来イヌノフグリはいまの時期は枯れつつあるところ。枯れきった株も見るし、茎の先端の小さな葉だけ緑味を残している株も見かける。そんなふうに小さくなって生き延びている株にひとつだけ小さな小さな花が咲いていたり、ひとまわり小振りな実が実っていたりする。

少し前まで互いに競っていた他の草々の陰になって、弱々しいながらも枯れずに生きている株を見かけたりもする。この時期になると、日差しを強く受ける場所よりもかえって草陰のほうが過ごしやすいのかもしれない。

そう思うと、桜蕊に埋もれていたイヌノフグリも、ひととき埋もれていたおかげでいま生き長らえているのかもしれない。