道ゆく先々での、木々草々花々などさまざまの出会いとその後を、一筆箋に綴るつもりで。
From the Wayside: about my acquaintances of trees, flowers, weeds and others (written in Japanese)
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2017年3月4日
草花の思い出
本棚から、保育社のカラー自然ガイド人里の植物が出てきた。かなり古いもので、その頃に私は植物に興味を持っていなかったと思う。おそらく祖父のものだろう。
小学校に入ったぐらいの頃、母が家で生け花を習っていた。その横で植物図鑑を見ながらノートに色鉛筆で草の絵を書いていたのを覚えている。しかしその後の草花の記憶はわずかしか思い出せない。
ナズナが好きだったこと、何かの草の茎から芯を取り出して結んで遊んだこと、女の子から何かの花の種子をもらって蒔かずじまいだったこと、そのぐらい。学校帰りの道に生えていたへびいちごのことを友だちと話していたのも覚えているが、食べたかどうかは思い出せない。
それから20年ぐらい、植物のことを特別どう思うこともなく暮らしていたように思う。
新聞の読者欄に、こどもの頃に自然と近しくふれあうことが大切、といった言葉が載っていて、読んでちょっと複雑だった。前にも書いたような気がするけれど、ある学会大会で参加者の先生方と話をしていて、私が草遊びをほとんど知らないのに驚かれたというか呆れられたのも思い出した。
思い出したところまでで止めようと思う。