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2016年8月26日

道の記


ようやく秋を感じさせる風が吹きはじめた。おりおり見ていた道端の隙間のアキノノゲシやヒメムカシヨモギは枯れてしまった。エノキ(幼木)もだいぶ葉を落とした。雨らしい雨が降らない日がずいぶん長く続いた。土がわずかな場所に生えた木や草にはきびしい夏だったことと思う。


埋立地の街で見つけたキツネノマゴはなくなっていた。建物まわりがぐるっと草がなくなっていて、たぶん草取りされたのだろう。キツネノマゴは在来種で、このあたりだと昔の土があるような場所でしか見かけない。この埋立地にキツネノマゴがふたたびやってくるまでまた何年か十何年か掛かるのだろうか。

と思って、しかし念のためまわりをよく見て歩いていたら、近くの道際にキツネノマゴが数株いた。とても小さく育っていた。この様子だと、どこか遠くない所にもう少し数多く出ているのかもしれない。なんにしても彼らがキツネノマゴ界で言う開拓者であることはまちがいなかろうと思う。

なくなっていた1株のキツネノマゴの跡には何の緑も見えなかった。見つけたときのその小さな花姿をその場所に思い浮かべて、立ち去った。

そういえば、その埋立地の別の場所で、見た覚えのない草を見かけた。そのとき図鑑をイネ科しか持っていず(不覚)、もう少し季節が進んだら花でも咲きそうな雰囲気があったので再訪したときに調べたい。でも帰化植物図鑑が必要そう。

(見た覚えのない草を見かけることは街中でもそこそこあり、たいていは自分が覚えていないだけでハンディタイプの図鑑にも載っている。たまに山手のほうに行くと知らない草がいろいろいて、歩いて見ていて目が回る)