道ゆく先々での、木々草々花々などさまざまの出会いとその後を、一筆箋に綴るつもりで。
From the Wayside: about my acquaintances of trees, flowers, weeds and others (written in Japanese)
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※ 現在、機器の問題でブログの更新がやや難しくなっています。最新の記事はツイッターのほうに投稿し、このブログには可能なときに後追いで掲載するようにします。1日の記事が多いときにはブログに一気に投稿する場合があります。2020年9月18日(2021年6月1日修正)
2020年7月31日
2020年7月29日
道の記
ノボロギクやツメクサの出ていた角は、いまはクグガヤツリやコスズメガヤが穂を付けている。アレチノギクだと思う草は、だいぶ伸びてきたけれどまだ花はない。
その角を過ぎて少し角度のちがう道に差し掛かると、さあっと風が吹いてきた。風が通っていく。わずかな角度のちがいだけれど、それだけで風の通り道になるのだなと思った。
桜の切り株のひこばえは、他の草たちに隠れて無事に育っていた。切り株のうろからは、クスノキらしき幼木が育ちつつあった。
小さな坂の上の桜は伐られていた。工事フェンスの内側に切り株が見えた。イネ科らしき何かの草の葉が切り株をしずかに囲んでいた。
売り地の桐の木はひこばえを茂らせていた。この様子だと、今度はいくつもの幹を伸ばしていくだろう。葉ざわりが優しかった。
道の記
丁字路は草が抜かれたようで、おそらくエノコログサだと思う小さな葉と、まだよくわからない小さな葉とが出ていた。
キツネノマゴも抜かれたようだった。人目にもつかない位置の草をわざわざ抜く意味は、抜く人の人生のなかでいったいどういうものなのだろう。
ヤナギバルイラソウの花が一輪、排水溝の網にさかさに引っ掛かっていた。
芋虫が路側の暗渠の穴のそばをうろうろしていた。手に乗せて、何か食べ物になりそうな草がある場所を探した。見つからなかった。もとの場所近くに戻した。
塀の下ではエノキグサが、大きく育ちつつあった。
2020年7月28日
2020年7月27日
道の記
この前は彼岸花をたくさん見た土手。日差しが強い。少し背丈が低く感じるヒメジョオンたちがたくさん花を咲かせていた。山が青かった。
川が海へそそいでいく。向こう岸は深い林のよう。鷺が水に立ち、飛んでいく。街の近くの穏やかな時間。
夕日はさまざまの彩りを海にも空にも添えながら、水平線上のほんのわずかな雲の厚みに消えた。消える前に少し緑だったようでもあった。
彗星はだいぶ暗くなってからわかった。眼鏡を新しくしてよかったと思った。ひさしぶりにたくさんの星を見た。さそり座もこれから昇っていくところだった。なんだかきょうで夏休みが終わった気もしているが、これからが夏なのだ。
道の記
街中の公園でおとなさんとこどもさんと集まってけん玉を楽しんでいた。公園の端でアレチノギクが大きく育っていた。
スズメノコビエだと思う草が生えていた一帯は芝生に変わった。残された木のふもとに以前からの草が出てくるかもしれない。
街路樹ケヤキのふもとのエノキは元気だった。高い草に囲まれていた。
公園の撤去工事の最中だった。以前はオフィス街の森のような場所だった。端に大きないちょうの木が残されていた。公園の札が隣り合っていた。
くすのきのポケットパークは以前はくすのきのこどもたちがたくさん出ていたが、すっかり花壇になっていた。保育園の札が小さく立っていた。パンジーやナデシコや、紫蘇やなすのような葉も見えた。
2020年7月26日
道の記
ヒメジョオンが出ていた交差点はオヒシバが穂を立てていた。
柿の木や椎の木がいた場所は、ヤブガラシがあたりを覆っていた。花が咲いていた。
伐採木置き場はイチョウの枝が他の草たちに隠されながら伸びていた。ヌルデらしき枝も伸び出していた。
昨年アキノノゲシが出ていた駐車場の端では、アキノノゲシの葉が刈り取られて横たえられていた。アキノノゲシはこれから復活するだろう。
以前ヒサカキが隅にいた駐車場が舗装されているのが道の対岸から見えた。
2020年7月21日
道の記
ビルの谷間のヨウシュヤマゴボウはとても元気そうだった。
ヒカゲチョウの仲間らしき蝶が林から車道へ出てきた。たくさんの車にあおられるようにして、すぐに林へ戻っていった。
立ち止まって昨季ここで見たキツネノマゴを探しているうちに私を追い越していった、その方がはるか遠くに見える。自分の人生はこういうものだと思った。
スーパーマーケット跡地は夏の草たちが背伸びを続けていた。
フウセンカズラだったと思う道端の草が、ガードレールにひもで結わえてあった。
ラベル:
ガードレール,
キツネノマゴ,
スーパーマーケット跡地,
チョウ,
ビルの谷間のヨウシュヤマゴボウ,
フウセンカズラ,
ヨウシュヤマゴボウ,
何かの草,
林
2020年7月19日
道の記
いつもとは一筋ちがう道を歩く。道沿いのお家の塀からタツナミソウが出ていた。タツナミソウはこの近くにあったお家のまわりに出ていたのだった。そのお家が無くなってから見なかった。ここで生き継いでいたのかと思うと感慨が胸を走った。
フェンスの中の大きく育ったノゲシは立ち枯れていた。元気だったときのまま、高くそびえていた。
ナズナが生えていた線路際ではアキノエノコログサが穂を掲げていた。
2020年7月18日
道の記
だいぶひさしぶりに通る小道。草が茂るお家。その向かいのお家もまあまあ草が茂っている。見ると、ナガミヒナゲシの茎が枯れてそれぞればらばらに斜めに立っている。その脇で、ヒメヒオウギズイセンがきままな風情の花を咲かせていた。
歩道から車道に出るところで立ち往生している蝉の幼虫に出会った。さすがにこれは切り抜けられないかと思い、指先に這わせた。近くの緑道に入り、蝉を腕に這わせたまま、よさそうな木を探した。ケヤキは幹がつるつるして登りにくそうだったので、モミジバスズカケノキだと思う木に這わせた。幼虫は登っていったが、すぐに下に垂れる枝に取り付いてまた立ち往生していた。ケヤキの木に移してみたがやはり足が滑って困っている。今度は古いケヤキの木に這わせた。苔むしていて今度は登れた。腕を見たら幼虫の足跡がいっぱいだった。ここから先は幼虫に任せることにした。
何か白いものが強い風にあおられて勢いよく飛んでいった。あまりに勢いがあって、鳥が決意して飛び立ったように見えた。
きょうは大くすのきの公園には立ち寄らない。道からはくすのきや桜やホルトノキだと思う木々の樹冠だけが見えていた。また、と声を掛けて帰り道を急いだ。
ラベル:
クスノキ,
ケヤキ,
サクラ,
セミの幼虫,
ナガミヒナゲシ,
ビニール袋,
ヒメヒオウギズイセン,
ホルトノキ,
モミジバスズカケノキ,
緑道
2020年7月17日
道の記
路地のような細い道を横断し始めた蝉の幼虫に出会った。行く手にはマンションしかない。後ろに別のマンションの植え込みがある。ケヤキのような若い木が立っている。そのあたりからやってきたのだろう。細い道だけれどさっきは車が通った。心配になって見ていた。何人かの方が通って行った。蝉は無事に道を渡り終えた。そこから先はマンションの壁だが、もう手出しはしない。先を行くことにした。
飴屋さんは閉まっていた。営業なさっているのかどうかもちょっとわからなかった。
こんどは、仰向けになっているクマゼミと出会った。近くのくすのきへ連れて行った。幹を弱々しく掴んで、ゆっくりと登っていった。
公園の人の少なさ。
林の中でまた蝉に出会うかもと思っていたが、出会わなかった。
ツクシオオガヤツリはすでに穂が茶色になっていた。
旧学校のエノキは、建物の工事がそのエノキが寄り掛かっている所だけ未着工な様子だった。また来るからと言った。
道の記
公園だった場所のフェンス脇で、伸び上がったトキワハゼを見た。
何か別の葉が出てきていた街路樹の切り株は、きのこが生えていた。
歩いていて疲れた。浅い林の中のベンチでしばらく休んだ。ぽつぽつと雨が降っていたが、少しだけ勢いが増した。きょうは雨に当たりたいと思っていたのだった。鳴いているのはニイニイゼミのようだった。
浅い林だからか、ネジバナが咲いていた。歩いていくと、どうも踏まれたらしいネジバナも見た。だいぶ斜めになって咲き続けている。
この木に近づかないで、という札が掛けられていた。大きな桜の木。すみませんが伐採します、という意味のことが書かれていた。
2020年7月14日
道の記
ねこ!と言う声が響いた。学校帰りのこどもさん2人が、行く手の道を渡ろうとしている猫を見ていた。猫はその渡ろうとしている姿勢のまま固まってしまっていた。
裏道を蛇行しながら歩いていくこどもさん。かたわらにヒメツルソバが少しだけ咲いていた。
マンションの工事現場のフェンスの隅から、なにかの園芸品種だと思う草の葉がのぞいていた。
メリケンカルカヤの茂みの中でオランダミミナグサが生えていた場所は、イネ科ふうの草の葉が茂っていた。
2020年7月11日
道の記
スーパーマーケット跡地にはいろいろな丈の高い草が並び始めた。ヒロハホウキギクらしき草がたくさん伸びていた。
花壇の横のイヌビワは復活してきた。
道端のヒメウズはだいぶ弱ってきたようだった。そう思いながら見ていると、エノコログサの陰で、緑のヒメウズを見つけた。夏の草の陰でいまも春が息づいていた。
道の記
空き地が点々とある。アレチハナガサらしき丈の高い草が、葉を歩道へ差し伸べていた。ちょっと触れて行った。
お濠を御家族連れらしき方々がのぞきこんでいる。鯉を見ているのか、何か鳥がいるのか。その少し先で総苞外片があまり反っていないタンポポを見つけた。そのタンポポを私がのぞきこんでいるあいだに、御家族連れは私の後ろを通り過ぎて行った。
敷地隅の物置がなくなっていた。物置の裏のイヌビワもどこにも見つからなかった。
道の記
中心街の小道。ビルが建ち並ぶ中、道に面した大きくないお家の正面にいろいろな植物が育っている。以前通ったときに見かけて覚えていた。その道なのかどうかもわからなかったがその道だった。種類を知らないいろいろな花。ランタナだけわかった。
工事事務所の横の、やはり種類がわからない幼木は、伐られたようで、排水溝から少しだけ枝葉を出していた。排水溝から出ていたのは知らなかった。少し鋸葉のあるてかてかした複葉。また大きくなるだろう。
ビルの横の歩道の脇に小さな花が並んでいた。トキワハゼだった。その先では、駐車スペースの杭の下でオッタチカタバミらしきカタバミが、花を閉じて立ち並んでいた。
2020年7月10日
道の記
丁字路はねこじゃらしが2本、穂を立てていた。もう1か所草が出ているがそちらは種類がまだわからない。
すみれのプランターのすみれは成長していなかった。
大きなみみずを、もう動いていなかったけれど、林のなかに逃がした。
このマンションの前の歩道の縁石に、すみれが以前たくさん出ていた。その後草取りに遭ったりしていたが、たぶん出ているだろうと思って通った。たくさんの株が縁石の車道側に立ち並んでいた。これだけ多ければツマグロヒョウモンの幼虫もいそうだと思ったが、わずかに食害があったほかにはそのような痕跡はわからなかった。
アリを連れてきてしまったので、そのアリをビニール袋に入れてとって返した。公園のベンチのところでアリを放した。もう暗くてあたりはよくわからなかった。
2020年7月4日
道の記
川は水が多かった。ここのもう少し下でむかし堤防が決壊したということだった。河原は葦で覆われていた。いくらか倒れてもいた。
ヤマモモの実がたくさん落ちていた。見上げると、赤緑いろとりどりの実がなっている。黒っぽく熟した実をひとついただいた。すっぱかった。
春の小径は何かのイネ科の草がたくさん茂っているほか、ウラジロチチコグサやホソムギ、そしてイヌガラシが出ていた。春の草という感じの草はちょっと見えない。そう思いながら歩いていて、草の陰にムラサキサギゴケの花を少し見つけた。
ここの梅の木や桃の木の花を今年は見なかった。そう思って、通り過ぎて振り返った。いますれちがった親子連れがこちらのほうを見ている。私の向こうの、高架を行く列車を見ていたのだった。
小さな山の上で平野を眺めた。むかし堤防が切れて大きな被害が出たその一帯の景色。数日前にも大雨が降って、見えている景色のどこかでも冠水したと聞いていた。桜の向こうの川は河原が荒れているようにも見えたが、そのまわりは水を湛えた水田が広がっている。水があふれたのか水を張ったのかわからなかった。おだやかな景色だった。
降りてからあらためて、登り口の大きな木に気づいた。けやきだろうと思うが、葉が高く、よくはわからない。返り見て見上げた。そこでずっと待っているようだった。
道の記
以前はこのあたりにガザニアが…と思っていたが、たんぽぽのロゼットがたくさん。はっと気づいて道路の向こう側を見たら、向こう側の植え込みにガザニアがたくさん咲いているのが見えた。
もう何年も前に通った道に入る。空き地にはクズとセイタカアワダチソウと何かのギシギシが見える。手前のクズが茂るその下にわずかにヨモギが葉をのぞかせていた。
おとうさんの合図で、こどもさんたちが列車と競走していた。速い、と言ってこどもたちが負けていた。その傍らで、ヒナギキョウがやさしく咲いていた。
そのもうひとつ傍らで、ヌカススキかハナヌカススキかもうわからないヌカススキの仲間の草が、すっかり白くなってやはりやさしく立っていた。
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