2020年1月4日

道の記


閉まっているお店の前のノゲシは変わらず元気にしていた。


ガザニアが一面に植えてある花壇の中から、水仙が花の茎をひとつだけ立てていた。


病み上がりというのか、歩いていてからだが安定しない。あまり人に近づきたくない。踏切待ちでも隅のほうで待った。エノコログサがいっぱいだった。緑の穂をたくさん立てていた。電車が通過し、穂がいっせいにめいめいに揺れた。


線路際の工事中の場所へ回った。足元に白い小さな花が見えた。しゃがんで見るとナズナだった。隣でオランダミミナグサも花を用意していた。もう唐実桜や梅や柿の木がいた頃とはすっかり景色が変わってしまったが、草たちは今年もそれぞれの暮らしを続けて継いでいくだろう。


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