2019年11月10日

道の記


街路樹モミジバフウの葉が路面に粉々になりながら積もっていた。道は明るかった。


見た覚えがない種類の草を見つけてしゃがみこんだ。となりのネズミノオの穂が私のバッグやブルゾンに実をたくさんこぼした。それを落としていると、今度は別のとなりのタチスズメノヒエが実をこぼした。


線路と線路のあいだのまんなかに小さな木が生えていた。踏切から見たときはなにかそこだけが小さな森のように緑だった。線路に沿って道を歩いて近くまで来ると、葉はきらきら日に照っていた。すぐ脇に、イヌタデらしき小さな紅が見えた。


0 件のコメント:

コメントを投稿

いただいたコメントは、当方で読ませていただいてから公開するかどうかを判断します。ご了承ください。