2018年12月31日

道の記


どこで聞いたかわからない、栄光のワインディングロード、という言葉がふと思い浮かんだけれど、栄光は何もなかった。高台へ向かうつづら折りの道を歩きながら、つらかったことがたくさん思い出された。それでもきょうのこの晴れが、夕日が、これまでにあの場所で倒れ倒されていったたくさんのいのちが向こう側で受け容れられ、すでに救われていることを、この世に証しているように思えた。

見事な日没だった。

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