2020年1月31日

道の記


たしかむかしクラスメイトが住んでいたと思う古いお家が無くなっていた。大きな桜が残されていた。徒長枝がたくさん、空に向かって伸びている。敷地の中はセイタカアワダチソウが枯れて並んで白い穂を掲げていた。残っている門柱の表札には、知らない苗字が書いてあった。


アパートの階段入口で、ひとかたまりのオオキバナカタバミが花の茎だけを高く伸ばしてしゅんとしていた。少し歩くとアカカタバミが路傍の隙間を葉だけで彩っていた。


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