2020年1月25日

道の記


クサギのトンネルだった場所ではツワブキが綿毛を空に掲げていた。


お濠まわりは今日はのんびりしている人が多い。自転車を止めて横になっている人たち、自転車で数人で乗り付けて階段に腰掛けて話をする人たち、鳥に餌をやっている人。たんぽぽが一輪、歩道の電柱の下からそちらのほうへ、明るい花を差し向けていた。


ビルの谷間のヨウシュヤマゴボウはすっかり枯れていた。おそらく根は生きている。谷間を成す片方のビルは取り壊されるらしいが、どうあれヨウシュヤマゴボウはきっと、次の夏を目指しているにちがいない。


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