2019年7月29日

道の記


花壇の田んぼは舗装されて駐車場になっていた。花壇はそのまま残った。マリーゴールドやポーチュラカや種類を知らない花が可憐に咲いていた。コモチマンネングサは花は見えず、ただ緑にしていた。


山には横から陽があたっていた。彫りの深いあざやかな緑。あの稜線まで駆け上がることはいまの自分には無理だ。でも、いつかもういちど登りたいという気持ちもわずかに残っているようだった。


桃には実がなっていた。そこまで来ると山は遠くも近くもない、いつものそこにある景色だった。


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