2019年1月15日

道の記


丘が残っているほうの大クスノキの林。その道を通ったのはもう夜になってからだったが、丘の上にクスノキの切り株が変わらずに、祭壇のように立っているのが見えた。切り株は今夜はむしろ、暗い空に向かって自分が祭祀を執り行なっているように見えた。丘の中腹を囲むように、他のクスノキの切り株たちがひこばえを茂らせて並んでいた。

0 件のコメント:

コメントを投稿

いただいたコメントは、当方で読ませていただいてから公開するかどうかを判断します。ご了承ください。