小さな川の河原にはオギのように見える白穂や高い草が立ち並んでいた。その1か所が赤かった。どうもケイトウがそこだけで咲いているようだった。こどもたちが自転車で川の向こうからやってきた。
何年ぶりかでこの街のこの道を歩く。そういえばここにガザニアが咲いていた、と、咲いているガザニアを見て思い出す。建物も空き地もあまり大きく変わっていないようで、以前歩いていた頃と同じように歩くことができた。
いちょうがとりたいの、おかあさん、と、男の子がいちょうの木の下でわざと甘えた感じの声をあげていた。男の子が走り去った後、そのいちょうの木を見上げた。実を取りたいのかと思っていたが、実は見当たらなかった。いちょうは色づき始めていた。
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