2018年1月15日

道の記


工事が進む踏切のそば、地面が再度掘削されて元の舗装路面との段差ができているその断面から、ツメクサが生えていた。今年初めて見るツメクサは泥にまみれて花をつけていた。その横に、わりと大きく生長している同じく泥まみれのニシキソウがいた。その先にアメリカフウロの葉、オランダミミナグサの葉、そしてなにかキク科のように見える草のロゼットが見えた。

以前、そこにだけ春が来たようだと書いたわずかな場所の、たぶんわずかに残されているだけのこの時間に、春も秋もなにもかも凝縮して、草々のいのちが生きている。