2017年12月6日

道の記


伐採された大くすのきの林には黄色い花がたくさん見えた。ツワブキではと思うのだが道の対岸からでよく見えなかった。


先日、路上に落ちていた花の穂を拾い上げて道の脇に安置したそのすぐ横の事業所の花壇に、同じ種類の花が咲いていた。どなたかが花屋さんから帰る途中で落としたものと思っていたのだが、そうではなく折り取られたものだったのだろう。拾い上げた花が冷たかったのを思い出した。


ひさしぶりに通りかかった竹林は完全に整地されていた。道の対岸の雑木林も重機が切り開いている最中だった。根を痛めたのか、木が立ったまま枯れかかっていた。


赤信号で立ち止まった交差点の脇に、比較的最近伐られたように見える街路樹の伐り株があった。いちょうが多く植えられている道で、伐り株もいちょうのようだった。歩道の路面には葉が落ちていて、横断歩道の上に葉が踏まれて色だけが残った跡があった。正面にあざやかに色づいたいちょうの木がそびえていた。