2017年11月30日

道の記


たぶん樺の木だと思う。最初の年に見たときは横の2本の木々といっしょに大きく傾いていた。その後、横の木々は伐られ、その木だけが残された。傾きはいくらか戻され、添え木をあてられた。その状態で年を経ている。今年もおだやかに1年を送れたようだった。こずえのあたりにわずかに今年の葉を残していた。奥の深い森の木々といっしょに、静かにしていた。


伐り株には苔が生え、皮が剥がれ始めていた。それでも伐り株であることはやめないだろう。