2017年10月31日

道の記


マンションというか複合施設というか、大きな建物の犬走りにねこじゃらしがずらっと並んでいた。壮観だった。ねこじゃらしを植えてあるか、育てているかのように見えた。そのまま道を歩いて犬走りの端のほうに来ると、あるところからねこじゃらしの列が途切れて何の草もなくなった。隅に、抜き取られたねこじゃらしがたくさん、横倒しに置かれていた。


交差点の手向け花がいつからかあざやかな造り花に替わっていた。そのとなりで1株のねこじゃらしが、担った役目をひっそり終えようとしていた。