2017年8月6日

道の記


柳絮の木は丈が半分になっていた。撤去札が掛かっていたほかの木はすでになくなって根まで抜かれていて、その木とあと1本の柳の木だけが伐り残されていた。雲に隠れた月のまわりが彩雲のように色あざやかに光っていて、木を向こうから照らしていた。幹から伸びた若い枝葉だけが風に揺れていた。