2017年2月15日

道の記


側溝からフウの木が生えていて、秋は紅葉が見られたのだったけれど、その側溝がすっかり底ざらいされていた。横の敷地では解体工事が始まり、敷地外周部の木々も撤去されていた。カイヅカイブキの枝が一つ、柵に引っ掛かって残っていた。

1本だけ残されている木があった。エノキのよう。まだ人の背丈ぐらい。細い枝が側溝の上をこちらへと伸び出している。触れるとしなやかで、静かに春を待っているのだと伝わってくるようだった。